澄み切った青空が広がった3月17日（水）、埼玉工業大学大乗殿において、令和2年度学位記授与式が挙行されました。松浦研究室所属の大学院博士後期課程修了者1名、大学院博士前期課程修了者2名、工学部生命環境化学科卒業の5名に、博士（工学）、修士（工学）、学士（工学）の学位がそれぞれ授与され、大学を巣立っていきました。
　皆さんのこれまでの努力に対し心から敬意を表します。これまでの道のりを振り返り、そして将来に向かって更に飛躍されるよう心よりお祈り申し上げます。

　さて皆さんは、4月から社会人として、各々が異なる環境下で生活していくことになります。新しい環境に慣れるには時間がかかることもありますが、その新しい環境に適応することも大切です。「適応」とは、自らが意識して変えていくことで、これには多くの力を必要としますし、骨折り損のくたびれ儲けと考える人もいると思います。たとえそれが無駄だとわかっていたとしても、それをやることで新たな気づきや学びに繋がることもあります。またこれら経験は、若い皆さんの将来に必ず役に立ちます。このことは、研究の現場にも相通ずるものがあると私は思っています。
　「多様な経験を通じて、多彩な価値観を共有できること」が、社会で活躍できる一つの解でもあります。皆さんには、社会人としての今後の生活に心してかかって欲しいと願っています。

The Pride of JAPAN at 2021

2021年3月18日
学校法人智香寺学園　埼玉工業大学
工学部　生命環境化学科
大学院工学研究科　生命環境化学専攻
大学院研究教育担当資格：博士マル合（Ｄマル合）教員
准教授　松浦　宏昭（Hiroaki Matsuura, Dr.）