夢を実現させた学生へのインタビュー「キミの研究室」山口陽菜

中学の教諭になりたくて、がむしゃらに色んなことに取り組んだ学生時代でした

氏名: 山口陽菜
所属: 工学部 生命環境化学科 バイオ・環境科学専攻4年(取材当時)
松浦研究室配属: 2018年度(松浦研究室 7期生)
出身地: 栃木県
内定先: 埼玉県教育委員会(教員採用試験に現役合格、中学校教諭に内定)

・埼工大への入学のきっかけ

高校時代に出会った先生の姿に憧れて、学校の先生になりたいと思い、教職課程が設置されていて中学校と高等学校の教諭1種免許状(理科)が取得できる埼工大を志望し、入学しました。

・埼工大生として学業以外で力を入れたこと

大学1年生の時から始めたラーメン屋さんのアルバイトです。先生になる夢は変わらずに、今しかできないことをやってみようと思い、塾講師ではなくラーメン屋さんのアルバイトにチャレンジしました。私が働いているラーメン屋さんはチェーン店のため、大学3年の時には全国にあるラーメン店を対象としたコンテストの全国大会に出場し、キッチン部門で全国優勝しました。その経験からも相手をもてなす「おもてなし」の心という、教育とは一見関係ないようで、授業をする上での生徒へのきっかけを与えられる環境を作ることの大切さを学びました。私にとってこのアルバイト先で4年間働いたことは、私が一番成長できたきっかけでもあります。

・松浦研究室を希望して配属されて、何をやろうとしたのか

昨年度の松浦研究室の先輩も、常勤の中学の教諭になったので、私もそれに続きたいと思って松浦研を第1希望に掲げ、配属されました。配属後は、とにかく教員採用試験に向けて勉強したくて。同じ道を志す友達と一緒に先生のところに行き、「卒業研究もやるけど、教員採用試験に向けた勉強の時間を下さい」と直訴しました。先生は、勉強の時間をたくさんくれました。自分のやりたいようにやっていいと言ってくれました。でも先生は一言、「結果を出さないとただでは済まないからね」と言われて、、、改めて奮い立ち、勉強に集中できました。

・埼工大や松浦研究室でやろうとしたことは、結果に結び付いたのか

10月に中学の教員採用試験の合格通知をもらいました。一緒に勉強してきた松浦研究室の友達も合格しました。先生がとても喜んでくれ、教職課程で指導してくれた先生もとても喜んでくれました。残された学生生活で、より自分を磨いて、4月から中学の教諭として頑張りたいです。

・夢を実現させたキミが、社会人としてどう活躍していきたいのか

私が高校生のときに出会った、憧れの先生のようになりたい。生徒から信頼され、生徒のために親身になって動いてくれる先生として。少なくても良いから、学校で必要とされる社会人として仕事をしていきたいです。そして、生徒たちに夢を実現させるためのきっかけを与えられる先生になりたいです。

・これから大学選びをされる高校生、本学の在校生に一言

自分のやりたいことを明確にして、それができる環境が整っている大学であれば、あとは自分次第です。大学の偏差値は関係ないと思います。私は、埼工大に入学して本当に良かったと思っています。日々努力して、それを継続していけば、必ず結果に繋がりますので、1日1日を大切にしていって欲しいです。

松浦准教授からのコメント

山口さんは、私が埼工大の学生の時には到底できないことをやってのけました。そういう山口さんが松浦研究室の学生であることを私は誇りに思います。社会では、理想と現実はうまくフィットしないことが多いと思います。出る杭は必ず打たれます。でも、出過ぎた杭は打たれません、打ちようがないのです。挫けずに中学の教諭として多くの経験を積んで、更なる上を目指していって下さい。教員採用試験に合格して、山口さんはそのスタートラインに自ら立ったのですから。

取材:埼玉工業大学 工学部 生命環境化学科 准教授 松浦宏昭