令和2年度大学院特別奨励金授与式が挙行され、令和2年度に松浦研究室に所属していた博士後期課程3年(D3)および博士前期課程2年(M2)の3名の学生に、本学園の松川聖業理事長より賞状および大学院特別奨励金(研究論文奨励金)が授与されました。
研究論文奨励金は、レフリーのある学協会誌等において掲載を認められた研究を行った者のうちから選考を行い、研究活動が顕著である大学院生に対して表彰するものです。
松浦研究室に所属する大学院生がそれぞれ筆頭著者である研究論文については、分析化学や電気化学、表面技術をメイントピックスとする学術雑誌に掲載され、それら研究成果が表彰の対象となりました。
(表彰対象となった研究論文の概要)
1.白金電析含窒素炭素電極を用いる亜硫酸イオンの電気化学応答特性に関する研究論文
・論文タイトル:Electrochemical Detection for Sulfite Using Glassy Carbon Electrode Modified by Electrodeposition of Platinum Particles on Nitrogen-Containing Functional Groups
・著者:Satrio KUNTOLAKSONO (D3), Chihiro SHIMAMURA, and Hiroaki MATSUURA*
・掲載雑誌名と巻号ページ:Electrochemistry, 88(5), pp 441-443.
・発行:公益社団法人 電気化学会
・論文言語:英語
2. アミノ基等の含窒素官能基群と白金粒子との共吸着活性サイトを活用した亜硫酸イオンの定電位アンペロメトリックセンサの研究開発に関する研究論文
・論文タイトル:Amperometric Sulfite Sensor Using Pt-Electrodecorated Glassy Carbon Electrode Modified with Nitrogen-Containing Functional Groups Prepared by Stepwise Electrolysis
・著者:Satrio KUNTOLAKSONO (D3), Chihiro SHIMAMURA, and Hiroaki MATSUURA*
・掲載雑誌名と巻号ページ:Analytical Sciences, 36, pp 1547-1550.
・発行:公益社団法人 日本分析化学会
・論文言語:英語
3.ウイルスの不活化の有効性を確認する二酸化塩素(ClO2)の絶対量分析法の研究開発に関する研究論文
・論文タイトル:バッチインジェクションクーロメトリー法による二酸化塩素の絶対量分析
・著者:島村千尋(M2), 陣内意康, Satrio KUNTOLAKSONO ,廣瀬雅輝, 佐藤進, 松浦宏昭*
・掲載雑誌名と巻号ページ:分析化学(Bunseki Kagaku), 69, pp 593-597.
・発行:公益社団法人 日本分析化学会
・論文言語:日本語
4.超希薄な白金イオンが含まれる電解液中における白金ナノ粒子の形成と表面構造に関する研究論文
・論文タイトル:白金対極の電解溶出を利用したアミノ化カーボン電極上への白金ナノ粒子の電析とその表面特性解析
・著者:島村千尋(M2)、 陣内意康、Satrio KUNTOLAKSONO、佐藤進、松浦宏昭*
・掲載雑誌名と巻号ページ:表面技術, 71(12), pp 833-835.
・発行:一般社団法人 表面技術協会
・論文言語:日本語
5.含窒素炭素電極を用いる二酸化塩素(ClO2)の電極応答特性に関する研究論文
・論文タイトル:Electrochemical Properties of Chlorine Dioxide Using Aminated Glassy Carbon Electrodes Fabricated by Electrolysis
・著者:Motoyasu JINNAI (M2), Chihiro SHIMAMURA, Satrio KUNTOLAKSONO, Yutaro TOKOYO, Susumu SATO, and Hiroaki MATSUURA*
・掲載雑誌名と巻号ページ:Electrochemistry, 88(5), pp 347-349.
・発行:公益社団法人 電気化学会
・論文言語:英語
*Corresponding Author(責任著者)
(指導教員からのコメント)
今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で十分な研究教育環境を確保することができず、指導教員として申し訳なかったと思っています。しかし、そのような環境下においても、それぞれの大学院生が良く頑張ってくれたと思っています。自分がやりたいことができる当たり前の環境に感謝して、これからも自分のネクストステージを創造しながら、常に前を向いて、お互い歩んでいきましょう!
The Pride of JAPAN at 2021