今年度は107名の生命環境化学科の皆さんが学び舎を巣立ちました。
皆さんと25歳近くも年上の先輩として、とても誇り高いことです。
本当におめでとう。
そして今年度の松浦研究室では、9名の4年生が卒業研究に挑み、卒業認定に必要な単位を無事に修得し、晴れて卒業となりました。
これまでの学生生活をふり返り、そしてこれまでの経験で得た自信を胸に、更なる飛躍を期待しています。
今年度の卒業生の皆さんは、コロナ禍に見舞われた直後に入学された学年で、「人との接触を8割減らす」や「3密の回避」に代表される感染症対策のもと、オンライン授業の実施などで大学生活の前半は孤独そのものだったと思います。大学生活の後半は、ようやく日常を取り戻す段階に至りましたが、コロナ禍の影響は本当に大きかったです。
こうした背景から、今年度は「個の力で乗り切って」という印象が強かったと感じています。就活や卒研も、日々苦労している様子は感じていましたが、できることは自分で進める意識が高い学年でもありました。「お一人さま研究(※)」を、早々に満喫していたのなら、かなりの驚きです。
一方で、「個の力で乗り切って」は、自立した社会生活を送ることに対してとても大切な能力でもあります。少し早かったかもしれませんが、その能力が自然と身についたことは、とてもたくましく感じられた一面でもありました。
大学生活で培った様々な経験を大切にして、さらに成長された皆さんにお目にかかれる日を楽しみに待っています。
※水谷文雄、“Salon 電気化学と歩んできた道 バイオセンサ研究37年”、電気化学、92(1)、 pp.67–71 (2024).
The Pride of JAPAN at 2024
2024年3月18日
学校法人智香寺学園 埼玉工業大学
工学部 生命環境化学科
大学院工学研究科 生命環境化学専攻
大学院研究教育担当資格:博士マル合(Dマル合)教員
教授 松浦 宏昭(Hiroaki Matsuura, Prof. Dr.)