松浦研究室では、これまで培ってきた溶液中の成分を計測するセンサ開発の経験を活かして、最近話題の水素水の濃度を簡単に計れるセンサの研究開発を進めてきました。その結果、重さや長さを天秤や物差しを使って1回の操作で測定できる方法と同じように、一滴のサンプルをセンサ部位に滴下することで水素水濃度が一発で算出できる独自の水素水センサの開発に成功しました。
この研究は、大学でいう専門分野として、分析化学と電気化学そして材料化学といった複数分野を横断した研究開発により得られたもので、埼玉工業大学だからこそできる、埼玉工業大学特有の研究成果であると思っています。
また、ここで紹介した研究成果は、埼玉工業大学工学部生命環境化学科の松浦研究室に所属する卒業研究生と共に行った”MADE IN 埼工大”の研究成果です。
大学より研究成果のプレスリリースを行いました。
https://www.sit.ac.jp/media/pressrelease_170210.pdf
水素水測定の様子
クーロメトリック測定セル
測定された電流値を時間積分した値=電気量(斜線部)となる
得られた測定結果より、電気量は1.16 mCと算出1.16 mC は、ファラデーの法則に従って計算すると、水素濃度0.60 ppm (mg/L)に相当することになる